マドンナのNFT動画8000万円超で落札「生々しい」批判も
著名ミュージシャンのマドンナが、NFTアーティストBeepleとコラボレーション制作したNFT動画コレクション「MOTHER OF CREATION」が、総額約63万ドル(約8150万円)で落札されたことが分かった。収益は3つの非営利団体に寄付される予定という。
MOTHER OF CREATIONはNFTマーケットプレイスSuperRareで、5月11日よりオークション販売された。NFTは3部作で、すべてマドンナ自身とみられる全裸の女性が出産するシーンを描いている。機械的なベッドに横たわる女性から産まれた木がさまざまな花をつけて豊かに成長する「MOTHER OF NATURE」、荒廃した街中で産まれた艶やかなチョウたちが羽ばたく「MOTHER OF EVOLUTION」、緑豊かな森の中で産まれた無数の機械の虫がすすんでいく「MOTHER OF TECHNOLOGY」で、それぞれの音声はマドンナ自作の詩、ヒット曲「Justify My Love」の歌詞、13世紀のペルシャ詩人ルーミーの詩で「Gift of Love」としてリリースもした「Bittersweet」をマドンナが朗読している。
オークションは13日まで開催予定だったが、入札が相次ぎ14日まで延長。「MOTHER OF NATURE」」は34万6000ドル(約4500万円)、「MOTHER OF EVOLUTION」は約14万6000ドル(約1900万円)、「MOTHER OF TECHNOLOGY」は13万7000ドル(約1800万円)で落札された。NFTの収益はすべて、City of Joy、Voices of Childrenなど、差別や暴力、戦災被害にあった女性や子どもへの支援団体に寄付されるという。
女性器のクローズアップもある過激な内容に、マドンナは「“創造”と“母性”をテーマにしており、出産という行為を通して、我々に不可欠なアートや創造性を生み出す様を描いたもの」だと説明。一方で、チャリティー目的ではあっても、リアルな人体描写に「生々しすぎる」といった批判の声も起きていた。
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