漫画「左ききのエレン」作中のストリートアートをNFT化

ブロックチェーン技術によるアプリケーション開発を行うdouble jump.tokyoは4月20日から、モバイルオンラインゲーム事業を手がけるgumiとデジタル漫画事業のナンバーナインと共同で、コンテンツ配信サイト「cakes」で連載中の漫画「左ききのエレン」に登場するストリートアート2点のNFTをオークションサイト「tofuNFT」で販売する。23日まで開催。

作品内に登場する架空のアーティスト「山岸エレン」が美術館の壁に描いたストリートアートの「黒い化物」と「チェルシーの夜」の2点を販売する。購入者には特典に、漫画の登場人物として出演する権利が付与。スピンオフ漫画「左ききのエレン – THROW UP A DEUCE」後編に、かっぴー氏が落札者の姿に似せたキャラクターを実際に描き下ろすという。同作は、cakesや漫画単行本にも掲載される予定。また入札者には、入札特典として「入札記念NFT」が対象者全員に配布。オークションに先駆け、cakeで公開されているスピンオフ前編の漫画原稿をNFT化したものを100人に無料配布するキャンペーンも開催している。

また、NFT化を記念し、2022年1月にオープンしたメタバース「Cryptovoxels」内のNFT国際展示場「AsiaVerseNFT Hall」で、期間限定で作品を展示。原作のイメージを忠実に再現するため、屋外のストリートアートをコンセプトに展示されるという。

作中でエレンが描く作品は、原作者のかっぴー氏と親交のある現代アーティストの曄田依子氏の書き下ろしで、かっぴー氏はエレンのリアルな“デビュー”を模索していたという。かっぴー氏は文章投稿サービス「note」で「『漫画のキャラクター』と『NFTアート』は本質の部分で非常に似ています。形が無くても、誰かの人生に影響を与えて、多くの人に愛された事実は嘘じゃない。これ以上、相性のいい組合せは無いんじゃ無いかと思います」とコメントしている。

NFTは、、Ethereum(イーサリアム)やPolygon(ポリゴン)・Avalanche(アバランチ)などと⽐べ⼿数料が安価な日本発の新興パブリックブロックチェーン「Astar Network」で発行。double jump.tokyoは3月、Astar NetworkとNFT領域でパートナーシップを締結しており、今回が締結後初のプロジェクトになる。double jump.tokyoは今後も、Astar Networkを主要なパブリックチェーンの一つとして、IPを活⽤したさまざまなNFTコンテンツを展開予定とのこと。