松竹「META 歌舞伎」ハイライト場面をNFT化、メタバース構想も

2022/04/14
企画・製作:松竹株式会社
コピーライト表記:©松竹株式会社

松竹は、1月にメタバースでライブ配信した、「源氏物語」を題材にした歌舞伎「META歌舞伎 Genji Memories」のハイライト場面をNFT化し「META歌舞伎 」としてNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」で4月16日正午から発売する。

「META歌舞伎 Genji Memories」は歌舞伎で初の試みとなる、3DCG背景やVFXと現実世界で撮影した映像をリアルタイムで融合するバーチャルプロダクションの手法を起用。平安時代を緻密に再現したバーチャルセットと、歌舞伎俳優の演技をリアルタイムで合成しライブ配信で上演された。

光源氏役は、若手人気歌舞伎俳優として映像作品にも数多く出演している中村隼人が演じ、光源氏をとりまく藤壺、葵の上、六条御息所などの女性たちは、同作品の総合演出も担う中村壱太郎が5役を演じ分けている。 脚本は、アニメ「プリンセスチュチュ」「SHIROBAKO」「天地創造デザイン部」などを手がけた横手美智子が担当し、演出はアニメ「呪術廻戦」「THE GOD OF HIGH SCHOOL」などのアニメーター、西澤千恵が協力している。

NFTは「META歌舞伎 Genii Memories」のハイライトシーンを14本に分割した映像データのコレクタブルNFT商品になる。12本は先着順の初回定額販売で、価格は税込み1万円。プレミアム映像データ2本はオークション形式で販売する。決済方法は、クレジットカード、銀行振り込み(日本円)、Ethereum(イーサリアム)に対応。プレミアム映像データの落札者には、特典として中村壱太郎と中村隼人の寄せ書きサイン入り場面写真も付く。

松竹は今後も。NFTを活用した伝統芸能の世界への発信やクリエーター支援プラットフォームの公開も予定。メタバースなどを用いた新しい表現についても積極的に取り組むという。