ボブ・ディラン氏息子、父のNFTも扱うプレミアマーケットプレイス立ち上げ

NFTプラットフォームのSnowcrashは3月2日、Sony Music Entertainment(SME)とUniversal Music Group(UMG)と提携したと発表した。テクノロジーやアート、デジタルイノベーションを結集したプレミアNFTプラットフォームを立ち上げるという。

グラミー賞など数々の賞を受賞しているミュージシャンのボブ・ディラン氏やジャズの巨人として知られるマイルス・デイビス氏、新進気鋭の画家Varvara Alay氏らのNFTを2022年にリリースする。

Snowcrashは知的財産権所有者やブランド、アーティストなどと協働し、限定のデジタル作品などを制作している。創業者の一人で映画監督でもあるJesse Dylan氏はボブ・ディラン氏の息子で、デジタルツール制作などを手がける「WONDROS」の創業者兼最高経営責任者(CEO)も務めている。

提携に、SMEのグローバル・デジタル・ビジネス担当プレジデントのDennis Kooker氏は「Snowcrash は、音楽コミュニティーとの強いつながりや豊富なテクノロジービジョン、クリエーティブ能力を持つ有望なNFTマーケットプレイス。提携によってクリエーターとファンの両方にとって快適な体験を提供することを重視している」とコメント。またUMGのデジタル戦略担当EVPのMichael Nash氏は「この分野におけるUMGの戦略の重点は、アーティストやレーベルがイノベーションの最前線で文化的影響力を進められること。そのために世界クラスのパートナーと開発する」と述べている。

Jesse Dylan氏は、NFTはNPOや非政府組織(NGO)などにも貢献できるという信念を持つとのこと。Snowcrashでは国連児童基金(ユニセフ)の75周年アニバーサリーのNFTを作成。また昨今問題視されるブロックチェーンネットワークの電力消費量問題は、「グリーンなブロックチェーン」を称されるSolanaブロックチェーン上で運営るつことで軽減に努めているという。