バーチャル日本博がメタバースにリニューアル、没入感ある日本文化体験へ

「日本の美」の多様で普遍的な魅力を国内外へ発信し、文化芸術の振興を図る「日本博」事業を展開する日本博事務局は2月24日、デジタルコンテンツによる文化体験空間「バーチャル日本博」をメタバースとしてリニューアルした。空間内に「水のミュージアム」に加えて、「メインスクエア」「森のビレッジ」「木の芸術劇場」の3つのエリアを新設した。

アバター機能を搭載し、より没入感のあるものとなるという。複数のアバターとの回遊も可能。全ての機能はパソコンのブラウザで体験でき、スマートフォンやタブレットからもアプリをダウンロードすれば利用できる。また、アバターは全4色から選択でき、回遊時に他ユーザーとの行き交った際には、ハートマークなどの感情を表現するモーションも発動できる。

美術や文化財など250点以上のコンテンツが展示される。巨大な滝の上に設置された空間で美術館のように鑑賞できるエリア「水のミュージアム」、大型ディスプレーが設置されイベントなどの使用を想定する「メインスクエア」、コンテンツ20点以上が森の中や古民家内に展示され、探索しながら閲覧できる「森のビレッジ」などのエリアがある。ほかにも、舞台芸術や伝統芸能関連のコンテンツ80点以上を、和のテイストを盛り込んだバーチャル空間ならではの多彩な展示方法で鑑賞できる「木の芸術劇場」など、バーチャル空間を自由に歩きながら、さまざまな日本の美を体験できるという。

今後は、国立劇場舞台の裏側などを解説付きで案内するオンラインライブツアーの開催も予定。さらにスタジオジブリ制作の作品をはじめとした数々の映画音楽や、CM楽曲を手掛ける作曲家の久石譲氏のコンサート「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ2018」や、VTuberによるスペシャルコンテンツも公開予定だ。

日本文化をメタバース上で楽しむものは、美術品事業などを手掛けるShinwa Wise Holdingsが2月17日にメタバース上で江戸時代を再現するプロジェクト「江戸バース」の立ち上げを発表している。