松竹、代官山メタバーススタジオで「META歌舞伎」生配信 仮想空間と演技をリアルタイム合成

2022/01/24

松竹は1月21日、バーチャルプロダクション手法の研究開発拠点として東京・渋谷区に「代官山メタバーススタジオ」を開設した。オープン記念として、CG背景と歌舞伎俳優の演技をリアルタイムで合成しながら仮想空間上で上演される歌舞伎公演「META歌舞伎 Genji Memories」を動画配信サービス「MIRAIL」で25日午後9時半から生配信する。

代官山メタバーススタジオは、グリーンバックや大型LEDディスプレーを用いて、リアルタイムに人物とバーチャルセットを合成し撮影することができる。個人・法人問わず多様なクリエイターと共創し、コンテンツ開発や技術検証を行うことで、未来のエンターテインメントに向けた取り組みを行う。

「META歌舞伎 Genji Memories」は、「源氏物語」をモチーフに、平安時代を緻密に再現した立体的なCG背景の中と現実世界で撮影する映像を融合する「バーチャルプロダクション」を用いたコンテンツの第1弾。松竹によると、歌舞伎では初の試みだという。


光源氏役は、若手人気歌舞伎俳優として映像作品も数多く出演している中村隼人。光源氏をとりまく藤壺、葵の上、六条御息所などの女性たちは、同作品の総合演出も担う中村壱太郎が5役を演じ分ける。また、テレビアニメ「呪術廻戦」などの監督をつとめるアニメ監督性厚(パク・ソンフ)らが制作協力している。