「CryptoPunks」「Autoglyphs」がポンピドゥー所蔵品入り、春に展覧会へ

2023/02/13

フランス・パリのポンピドゥー・センターの所蔵品に、人気NFTコレクション「CryptoPunks」と「Autoglyphs」が加わった。2月10日に同センターが、アートとブロックチェーンの関係を検証する新しい展覧会の計画を発表。両コレクションは、他のデジタルアーティスト12人の作品とともに、今春から展示される。

ポンピドゥー・センターにNFTが収蔵、展示されるのは初とのこと。展示される作品はCryptoPunksの「#110」とAutoglyphの「#25」で、それぞれを手がけるYuga LabsとLarva Labsが、世界中の著名な美術館にNFTを寄贈する「Punks Legacy Project」の一環として同センターに提供した。

CryptoPunksは2017年に発表されたイーサリアムベースのNFTアートシリーズで、24×24ピクセルのユニークなデザインのキャラクター画像。約1万枚が流通しており、配布当初は無料だったが、現在では最安値のものでも約1300万円を超える価格で取引されている。Autoglyphはイーサリアムベースのジェネレーティブアート。512枚のみリリースされ、現在のフロアプライスは37万7000ドル(約5000万円)を超えている。

人気のNFTには膨大な金額が動くが、アートコミュニティーでは「NFTは芸術的な正当性を欠いている」と揶揄する声も少なくはない。Punks Legacy ProjectはNFTの芸術的価値もアピールする場として立ち上げられ、22年11月には米フロリダ州のマイアミ現代美術館にCryptoPunksの「#305」を寄贈している。Yuga Labsは「世界で最も象徴的な現代美術館のひとつであるポンピドゥー・センターに展示されることは、CryptoPunksが重要なアートムーブメントとして正しく認識されていることを意味する」とコメントしている。

CryptoPunkとAutoglyphの展覧会での扱いの詳細はまだ不明だが、ポンピドゥー・センターは「NFTの販売イメージという、ポップカルチャー現象に関心を持つというよりも、この技術の大胆な使い方を探求する」と述べている。また展覧会では、Jonas Lund、ラファエル・ローゼンダールなどのNFTアーティストの作品も展示されるという。